Glücksecke

by Akane Kawabata

わたしのなりたい自分は、根っこにあった

自分の本当にやりたいことがわからない。

 

問い続けて、問い続け過ぎて、何度も疲れた。

考えるのをやめて根っこを見たら、そこにはちゃんと眠ってた!

 

 

 

目次

 ▶  

 ▶なりたい自分が、”何”だと思っていたころ  

 ▶やりたいことは、根っこにあった  

 ▶ なりたい自分を見つけるステップ  

 ▶”何”は世界とのコミュニケーションツール

 

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◆夢

もちろんわたしにも、夢があった。

絶対叶えるんだと思っていたし、実現できると信じていた。

家族もそう信じて、いつも応援してくれていた。

 

それなのに、その ”夢” に向かってやっと少し進み始められたときにも、

わたしはそれに没頭できなかった。

もちろん真面目に取り組んでいたし、地道な努力は怠らなかった。

家族の目には、きっとわたしは一生懸命だったと映ったに違いない。

 

それでもわたしは、何か熱いものに突き動かされていたわけでも、

熱中しすぎて周りが見えなくなっていたわけでもなかった。

 

朝早く起きて電車の中で、

わたし何やってるんやろう。

お金も時間もいっぱい遣って、これでほんまに良いんかな。

そんなことさえ思い始めた。

 

ずっとそうなりたいと信じていたはずなのに、

ずっと夢見ていたはずなのに、

もやもやもやもやしていた。

結局、その ”夢” はわたしの価値観とは違うと感じ、

自分から遠ざけてしまった。

 

 

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◆なりたい自分が、”何”だと思っていたころ

 

それからわたしは、自分のやりたいことが本当は何なのか、

いったい何になりたくて、どこを目指しているのか、

言葉通り、every single second=毎秒、考え始めた。

 

身体は止まっていても、頭の中はいつも超忙しい。

手は他の仕事で動かしていても、頭の中は別のことを考えている。

 

デメリットしかない。

今目の前で取り組んでいることをポジティブに捉えられない。

わたしはこんなはずじゃない、こんなことをしたいんじゃない、

そんな風に思っていて、何かを得られるはずがない。

せっかくの楽しいときを、たくさん学べる機会を、大切な出会いを、

自分から遮断してしまっている。

そして、やりたいことは考えても考えても、もちろんわかるはずがない。

 

それでもわたしは、”何”か自分がやりたいことを見つけたかった。

身体の中に、やりたいことに出会えば発揮できるはずのエネルギーが、

余り過ぎるほど有り余っていて、爆発したがっているのを感じた。

 

やりたい”何”かよりも、やる気が先行していた。 

”何”かはわからないけれど、早く発揮したくてうずうずする。

そう人に言うと、

頑張る対象がわからないのにやる気がわくって変じゃない?

したいものがあるから、夜中まで頑張りたいって思えるんじゃない?

と言われた。

 

彼は自分の好きなことには、三度の飯も忘れて、

人の話も耳に入らないくらい没頭できるような人だった。

 

そうか。 

わたしはそんな感覚になったことがない。

楽しすぎて、時間も忘れて熱中できるものがある人が羨ましかった。

わたしもその”何か”に出会いたかった。

 

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◆やりたいことは、根っこにあった

わたしはまた考えた。

時にはもっと知るために、少し挑戦してみたりした。

でも、楽しいから自分ひとりで何時間でも続けられるようなことは、

やっぱりわからなかった。

 

自分のことを理解しようと、色んなことを書き出したり人に聞いたりもした。

それでも、その結果思いついたものは、

「動物園の飼育係さんになりたい」「和菓子職人になりたい」

みたいな、小さなころの”夢”の考え方と、何ら変わりはなかった。

それは、わたしが ”何” しか見ていなかったから。

 

あるときわたしは気づいた。

 

わたしが、”これがしたいかもしれない”、といくつかのアイディアを出すとき、

その”何”かは、傍から見ると全く別々のジャンルのもので統一感がない。

でも、そこには必ず、わたしの中で共通しているものがある。

 

それを通して、伝えたいものは何なのか、

”なぜ”それをする意味があるのか、

 

わたしは”何”がしたいのかを知らなかったけれど、

その”何”を通して届けたいメッセージを知っていた。

 

やりたいことがわからないのに、やる気に満ち溢れているのは、

何も変なことじゃない。

伝えたいメッセージがあるからなんだ。

 

 

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◆なりたい自分を見つけるステップ

 

自分が”何”になりたいか。

世の中にはそれが先に分かっている人たちもたくさんいるだろう。

そうじゃない人は、何をしたいか知っている人を羨むかもしれない。

 

どちらにしても、自分の根っこの部分に、

一度注目してみるのがいいのではないかと思う。

 

 

③WHAT?

地元のお好み焼き屋さんで働こう/地元でお好み焼き屋さんを開こう

②HOW?

ゆっくりと食事をする時間が減ってきている。

よし、食で地域の人を笑顔にしよう。食事は人を繋ぐ!

①WHY?

世の中を平和にしたい。

 

 

枝分かれの仕方が違うとこうなるかもしれない。

 

 

③WHAT?

素材にこだわったお菓子のオンラインショップを経営しよう

②HOW?

飽食の時代、情報量が多すぎて本当に良いものがわからない。

全国の人が身体と地球に優しい食を味わえるようにしよう。

自然の恵みを感じて、感謝の心を育ててほしい。

 ⇧

①WHY?

世の中を平和にしたい

 

この人の夢は、世の中を平和にしたいということだ。

お好み焼き屋さんでもオンラインショップのオーナーでもない。

だから根っこをどっしり構えていれば、

どんな風に枝分かれしようとぶれないし、

どの枝をたどっても、最後は美味しい夢の実がなって、次への種ができる。

 

 

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◆それは世界とのコミュニケーションツール

 

”WHAT?” ”何”をするか。

それは世界とのコミュニケーションツールだ。

自分が伝えたいものを、どの手段で表現するか。

どんな方法で、心の中のメッセージを世の中に表すか。

 

でも、どんな風に考えたとしても、

なりたい自分を表す方法を見つけるのは、やっぱり簡単じゃない。

でも、根っこにある自分の心を見つけたら、

どんな枝と葉っぱで世界に話しかけるか、

そんなことを思いながら栄養いっぱい蓄えて、

じっくり育てていくのもいいかもしれない。

 

そしたら思いがけない夢の実が、収穫できるかも…しれません★

 

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